咀嚼=噛むこと③〜咀嚼と認知症|「レナデンタルクリニック」銀座にある審美歯科Facebook

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レナ先生の美と健康のためのコラム

咀嚼=噛むこと③〜咀嚼と認知症

「よく噛んで認知症予防」といいますね。

噛むことと認知症は深い繋がりがあるのです。

まず、噛むことそのものの刺激は、歯の歯根膜から脳へ伝わり、アセチルコリンという学習能力に深く関わる神経伝達物質を増やします。アルツハイマー型認知症はアセチルコリンの減少が原因の一つになるとも考えられています。

 

また、噛むことにより、ただちに脳の特定の領域の血流量が増加することが明らかとなっています。その領域とは、主に大脳皮質の運動野と感覚野で、その他、島(とう)、小脳、捕捉運動野、 視床です。血流量が増加するということは、これらの領域が

咀嚼により活性化されることを意味しています。

 

高齢者では大脳皮質の連合野、特に前頭連合野 (前頭前野)が活性化されることも分かってきました。前頭前野は脳の他の領域を最も高次のレベルで制御する機能を担っています。高等動物ほど、とりわけ人において発達して おり、人の大脳皮質の約30%も占めています。前頭前野の働きは、コミュニ ケーション、意思決定、感情の抑制、記憶のコントロール、意識・注意の集中、 注意の分散、意欲を出す等で、最も知的で論理的な機能がここにあるのです。

記憶の司令塔といわれる海馬は、新しい記憶や情報を整理するところで、 その機能は加齢により衰えていきます。 高齢者が昔のことは覚えていても新し いことはすぐに忘れてしまったりするのはこのためです。咀嚼はこの海馬も活性化することが分かっています。

そして、認知症では、この前頭前野と海馬の働きが著しく低下しているといわれています。

 

認知症の人のほうが健康な人より残存歯数が少ないというデータもあります。「よく噛むこと」「よく噛めること」 は高齢者の脳の機能の維持・向上に重要なのです。

高齢のマウスの実験でも、噛まない群はよく噛む群より認知機能は低下し、 噛まない群を噛めるようにすると認知機能が回復したという結果が出ていま す。(ちなみに若年のマウスではあまり差がないようです。)

 

実際に私たち歯科医師は、歯が無いままになっていたり、合わない入れ歯のままでいたりする人に、補綴治療を行い、摂食嚥下のトレーニングをしてよく噛んで食べられるようにすると、 顔色や顔の表情が変わったり、ほーっとした意識がはっきりしたり、認知症が改善してきたり、というのを体験しています。特に顔色や表情はその場で違いが分かるほどです。

 

大脳の体性感覚野において、体の各部位からの情報がどの部分に投射され ているかを表すペンフィールドの地図というものがありますが、これを見ると顔・口から喉頭の領域が1/3ほどを占めています。 このことからも、私たちにとって、 口とその周辺の領域の感覚がいかに重要かがよく分かります。

よく噛んで食事をするということ=よく噛めることは、脳にとって大きな刺激となり、 認知症の予防になるのです。

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